今年は3年ぶりに日高市巾着田曼珠沙華まつりが開催されています。
彼岸花はヒガン花科 ヒガンバナ属に分類される中国原産の多年草で路地や墓地、堤防などに生えていることが多い植物です。
彼岸花の大きな特徴は一般的な花と少し違うその生態。球根から花が出てきて、その花が枯れた後に歯が成長します。
歯がない状態で花が咲いているので「葉見ず、花見ず」と言われ昔の人は恐れをなしたとか。
秋の彼岸の頃に開花することにちなんだ名前で「彼岸」=「あの世(死)」と由来する説も…
花言葉は「悲しき思い出」「あきらめ」「独立」「情熱」
「悲しき思い出」は墓地などでよく見られることに由来すると言われています。
彼岸花はなぜ不吉なイメージなのか?
現代の日本では火葬がほとんどですが昔は死体を土の中に直接埋める土葬が一般的でした。そのためモグラや他の動物たちが遺体を荒らすことが多く、予防策として毒がある彼岸花を、お墓の周りに植えるようになったのです。
そのため不吉だと言われるきっかけとなってしまったのです。
これだけ毒があると言われていますが実は触るだけでは問題はありません。
彼岸花は口に入れたり食べたりしてしまうことで身体に影響を及ぼすと言われています。
「リコリン」というアルカロイドの一種である毒が含まれますが、およそ667個の彼岸花を食べなければ死ぬことはありません。
とは言え、小さな子どもは興味本位で口にしてしまう可能性があります。
小さな子どもやペットと一緒の時はそばに寄らせないよう注意し、触ってしまった場合はしっかり水で洗い流しましょう。